![]() 静電容量感知式ユーザインターフェース及びその実装
专利摘要:
静電容量感知式ユーザインターフェースにおける複数の静電容量感知式ボタンB1、B2、B3の動作状態を判定する方法及び装置を開示する。静電容量感知式ボタンB1、B2、B3は、ボタンB1、B2、B3に対する減衰時間サンプル522、524、526、528、520、532を、各サイクル、例えば、サイクル1及びサイクル2においてインターリーブ形式で取得するようなラウンドロビン形式でサンプリングされる。提供する目的は、初期化時の遅延を低減させ、一時的に誘発されたエラーを低減させ、ボタンに対する最新の減衰データサンプルに基づいて動作状態を得ることである。 公开号:JP2011507410A 申请号:JP2010538188 申请日:2008-12-12 公开日:2011-03-03 发明作者:ピー. タイラー・ジョン;エム. トーマ・ジェフリー 申请人:キョウセラ ワイヤレス コーポレーション; IPC主号:H03K17-955
专利说明:
[0001] 本発明は、電子機器において使用される静電容量感知式ユーザインターフェースに関する。] 背景技術 [0002] 携帯電話、オーディオ/ビデオプレーヤ、エレベータなどの様々な電子機器及び電気機械で、静電容量感知式ユーザインターフェースを利用するスイッチが利用されてきた。これらのスイッチは、単純なON/OFF状態の機能を含む様々な機能を実行可能である。可動部品がないため、静電容量感知式ユーザフェースを利用するスイッチは、一般的に、ドーム型スイッチや機械的スイッチなどの他のスイッチよりも高い耐久性及び異物に対する耐性を持つ。] [0003] スイッチを実現するための静電容量感知式ユーザインターフェースは、図1A—Bを参照して述べるように、例えば、静電容量感知式ボタン、キー又はスイッチなどの一組の静電容量感知式素子を含んでもよい。図1Aは、静電容量感知式ボタン100、以下「ボタン100」、の上面概略図であり、図1Bは、ボタン100の断面図である。] 図1A 図1B [0004] ボタン100は、通常いずれも銅などの導電材料から成るアノード/センサー102及びカソード/グランド104を含んでよい。アノード102は、信号源(例えば、電圧又は電流源)と連結されてよく、導電トレース112(図1Bに示す)を介して信号源により充電されてよい。カソード104は、アノード102とカソード104の間に間隙106が存在するように配置されてよい。このようにして、アノード102及びカソード104は、容量性素子を構成する。] 図1B [0005] また、ボタン100は、アノード102及びカソード104を支持するための基板110も含んでよい。基板110の代表的なものにはフレックス回路基板があり、E.I.デュポン・ド・ヌムール・アンド・カンパニー(E.I.du Pont de Nemours and Company)、www.dupont.com、から入手可能なカプトン(R)などのポリイミドから形成されたものでよい。また、ボタン100は、機械的、環境的、及び/又は、静電気放電(ESD)保護をボタン100に提供するカバー又はレンズ108を含んでもよい。] [0006] 通常人間の指は、ボタン100の周辺や間隙106中の空気よりも高い電導率を有する。そのため、指がボタン100の近傍にある場合、例えば、レンズ108に触れることで、アノード102とカソード104の間の静電容量が増加することがある。人間の指の存在による静電容量の増加を適正に検知することにより、図1A及び1Bの静電容量感知式インターフェースを用いたスイッチを実現しうる。] 図1A [0007] 図1A及び1Bに関して、単一のボタン100についてのみ述べると、静電容量感知式ユーザインターフェースは、ボタン100と同じ様な、電子又は電子機械的機器の一組の機能を起動させる(及び停止させる)ための静電容量感知式ボタンをいくつ含んでもよいことが理解されるべきである。] 図1A [0008] さらに詳しく説明するために、図2Aは、代表的な静電容量感知式ユーザインターフェースシステム200、以下「ユーザインターフェース200」、の状態判定回路例の概略図を示す。ユーザインターフェース200は、説明上、静電容量感知式ユーザインターフェースの単一のボタンである静電容量感知式ボタン202を含んでもよい。ユーザの指がユーザインターフェース200の近傍にある時に発生する静電容量効果を示す、別のキャパシタ234も示されている。] 図2A [0009] ユーザインターフェース200は、ドライバ212、コンパレータ208、ANDゲート220、タイマ218(又はカウンタ218)、及びプロセッサ/コントローラ216から成る状態判定ロジックをさらに含んでもよい。一般的に状態判定ロジックは、プリチャージフェーズと放電フェーズの2つのフェーズにおいて動作する。これらの2つのフェーズ(すなわち、プリチャージフェーズと放電フェーズ)を図2Bに示す。状態判定ロジックは、プリチャージフェーズにてキャパシタを充電し、放電フェーズにキャパシタのプレートにおける電圧がどれ程の速度で減衰するかを監視する。状態判定ロジックは、キャパシタのプレート電圧の減衰速度から、ユーザの指がキャパシタに関連付けられたスイッチの近くに存在する(又は不在である)かどうかを判定する。ここで、図2Aの状態判定ロジックの動作を、図2Aの例に示される状態判定回路の様々なノード(例えば、ノード222)において取得する図2Bの信号に関連させて述べる。] 図2A 図2B [0010] 一般的に、ドライバ212は、電圧又は電流源(説明を簡潔にするために図示せず)から供給電圧VDDを受け取るように接続される。プリチャージフェーズの開始時に、DIR信号230は(図2BのDIR信号のローからハイへの遷移250によって分かるように)高く設定されている。DIR信号230がハイである限り、ドライバ212は、キャパシタ202を充電するためにノード222に対して供給電圧VDDを提供する。図2Bにおいては、DIR信号230のハイ状態を参照符号292で示す。プリチャージフェーズ(図2BにおいてハイのDIR信号によって特徴付けられる)にノード222に対して供給電圧VDDを供給するドライバ212によって、ノード222の電圧が、電圧レベル294(すなわち、VDD以下のある電圧レベル)に向かって時間と共に上昇することが示されている。これはキャパシタ202が、DIR信号230がハイの間に充電されている事実を反映している。このプリチャージ期間に、カウンタ回路218のカウンタが0に設定され、続く放電期間でのカウントに備える。] 図2B [0011] 図2BにおけるDIR信号230のハイからローへの遷移端256によって分かるように、ある時点において、プロセッサがDIR信号230を停止する。DIR信号230を停止することで、放電フェーズが始まり、カウンタ218が作動し、後述するようにカウントを開始する。] 図2B [0012] DIR信号230を停止すると、ドライバ212は、図2Aのノード222に対してVDDを供給しない。そして、キャパシタ202に連結され、DIR信号230が停止される前に充電済みのノード222は、抵抗器232を介して放電を開始する。この放電により、ノード222の電圧レベルが(図2Bにおける信号V222の下降勾配258によって分かるように)徐々に減衰する。] 図2A 図2B [0013] ノード222はコンパレータ208に入力されており、ノード222の電圧(V222)は閾値電圧VTHと比較される。コンパレータ208の出力は、ノード222における電圧(V222)が閾値電圧VTHを超えている間高くなる。一方、コンパレータ208の出力は、ノード222における電圧(V222)が閾値電圧VTHを下回って減衰すると低くなる。一般的に、任意のボタンの閾値電圧VTHは、例えば、構成要素の大きさ、構造の細部及び任意のボタンに採用した特殊な材料などの要素によって決まる。] [0014] 図2A及び2Bの例において、コンパレータ208は、放電フェーズにおいてのみ比較結果を出力するように構成され、図2Bに示すコンパレータ出力224信号を出力する。この構成において、コンパレータ208の出力は、放電フェーズの開始時である(DIR信号230の立ち下がりエッジ256と一致する)端部260において高くなり、ノード222における電圧(V222)が閾値電圧値VTHを下回るまで高い状態にある。ノード222における電圧222(V222)が(図2BのV222信号において参照番号262で示すように)閾値VTHを下回ると、コンパレータ出力224は、エッジ264において低くなる。] 図2A 図2B [0015] なお、図2Aの回路図に関して、コンパレータ208の出力224は、ANDゲート220に入力される。ANDゲート220は、コンパレータ出力224及び周期的クロック信号236の両方がハイである場合に、ハイであるAND出力238が生成されるように動作する。この状態は、図2Bにおける周期的クロック信号236のハイの部分270、272、274、276、278、及び280において発生する。これは、この間、コンパレータ出力224もハイであるためである。図2Bに示された、得られたAND出力238の信号には、時間コンパレータ出力224もハイである期間の、236の6つのクロック周期270—280に一致する6つのフェーズ280−290が示されている。カウンタ218は放電フェーズの開始時にイネーブル信号240により作動され、カウントを始める。カウンタ218はこれらの6つのパルス280—290をカウントし、ノード222における電圧(V222)の充電された値から閾値電圧VTHまでの減衰にかかる減衰時間を236の期間から導き出す。236の期間がおよそ10msの場合、6つのパルスは、例えば、60msとなる。従って、減衰時間サンプルは、60msである。] 図2A 図2B [0016] 他の構成では、プリチャージフェーズにノード222における電圧(V222)が閾値電圧VTHを超えたことに合わせてハイの値を出力するコンパレータ208を有してもよい。この構成(図2Bには示さず)では、例えばANDゲートが、放電フェーズ開始前(すなわち、コンパレータ208の出力がハイになるとすぐ)にパルスを出力する可能性がある。しかしながら、カウンタ218は、放電フェーズが開始されなければカウントを始めないので、6つのパルス280—290だけがカウントされるが、減衰時間の値に関する限りは、同じ結果が得られる。] 図2B [0017] なお、図2Aには1つのキャパシタ202しか示してないが、複数の静電容量感知式スイッチを実現する複数のキャパシタを備えてもよい。適切な多重化回路及びセレクタ信号(プロセッサ216によって制御されてもよい)を用いて、個々のキャパシタについて減衰時間を調査してもよい。] 図2A [0018] 以上において、静電容量感知式インターフェース(例えば、図2A及び2Bのキャパシタ202)の近傍にあるユーザの指の静電容量効果については述べていない。この静電容量効果は、並列キャパシタ234によって図2Aにおいてモデル化され、以下に図2Cを参照して述べる。] 図2A 図2C [0019] 図2Cは、任意のボタンのオン/オフ状態を判定するための減衰時間サンプルの使用を図示する。曲線部252は、ユーザの指がない場合の、ノード222への供給電圧VDDが停止された後のノード222における電圧Vの減衰(図2Aを参照)を表しうる。一方、曲線部254は、ユーザの指が静電容量感知式インターフェースの近傍にある場合の、ノード222への供給電圧VDDが停止された後のノード222における電圧Vの減衰を表しうる。] 図2A 図2C [0020] ユーザの指があるとボタンの静電容量は増加する傾向にあるため、ノード222における電圧Vは、放電フェーズにおいてその充電済みの値(上述したようにプリチャージフェーズで充電済みである)から閾値の電圧値VTHまで減衰する時間が長くかかる可能性がある。従って、図2Cの例において説明したように、指が存在する場合の減衰時間tpは、指が存在しない場合の減衰時間taよりも長い。ボタンについて測定された減衰時間サンプルを、閾値特徴時間tTHと比較することで、ユーザの指が静電容量感知式ボタンの近傍にあるかないかが検知可能である。] 図2C [0021] 一般的に、閾値電圧VTHと同様、閾値の特徴的時間tTHをボタン毎に予め決定しておいてもよい。任意のボタンに対する閾値の特徴的時間tTHは、例えば、構成要素の大きさ、構造の細部及びその任意のボタンに採用した特殊な材料などの要素によって決まる。減衰時間サンプルが、tTHよりも大きいと、ボタンはユーザによって起動されたと見なされ、ボタンに関連付けられた機能が起動する(例えば、オン状態)。減衰時間サンプルがtTHよりも小さければ、ボタンはユーザによって起動されていないと見なされる。従って、そのボタンと関連付けられた機能は起動しない(例えば、オフ状態)。] [0022] しかしながら、一般的に知られているように、静電容量感知式ユーザインターフェースの動作環境においては、様々な周囲のノイズ及び/又は一時的なノイズが存在する可能性がある。例えば、携帯電話のラジオ周波数(RF)回路又は典型的な家庭やオフィス、工場環境での60HzのAC線間電圧によってノイズが発生する可能性がある。] [0023] ボタンのオン/オフ状態の判定に、単一の減衰時間サンプルを利用する場合、ランダムな一時的ノイズ(例えば、近くにある無線周波数(RF)回路又は60Hzの線間電圧など)が、オン/オフ状態の判定の精度に大きな影響を及ぼす可能性がある。これは、一時的ノイズの存在が、任意のボタンの静電容量値を瞬間的に増加させる可能性があるためである。ボタンが一時的ノイズの影響を受けている間に、そのボタンに対する減衰時間サンプルが測定された場合、結果として得たオン/オフ状態の判定は、間違っている可能性がある。例えば、オン/オフ状態判定ロジックが、一時的ノイズによる減衰時間サンプルにおける増加を、「ユーザの指がある」として誤って解釈したり、ユーザの指は、そのスイッチの静電容量感知式ボタン付近には存在していないとしても、ユーザがスイッチを起動したと見なしてしまったりする可能性がある。] [0024] 一時的ノイズのエラー誘発効果を改善するために、オン/オフ状態の判定が成される前に、1つのボタンに対して連続的に採取された複数の減衰時間サンプルを、統計的に処理(例えば、平均化)する。図2Bに関して、DIR信号230を静電容量感知式ボタン毎に複数回オン/オフして、当該ボタンに対する複数の減衰時間測定値(各減衰時間測定値は複数のパルスから成る)を生成してもよい。図2Aに関して、ボタンのオン/オフ状態を判定するために、複数の減衰時間サンプルをカウンタ218から受け取り、プロセッサ/コントローラ216によって平均化しもよい。] 図2A 図2B [0025] 一時的ノイズが、複数の減衰時間サンプル測定値に影響を及ぼすほど長く続くことは考えにくいので、状態判定プロセスにおけるエラーを誘発する一時的な影響は、ボタンのオン/オフ状態を判定する前に単にボタン毎に複数の減衰時間サンプルを取ることで減少させることができる。一方、人間の指は比較的ゆっくりと動くので、複数の減衰時間の測定値における長い減衰時間の検知は、ユーザの指があることを示す可能性が高い。] [0026] 詳細に説明するために、仮想の静電容量感知式ボタンに対する、6つの仮想的な連続減衰時間サンプルを、図2Aのキャパシタ202に対して得たものと仮定する。減衰時間のサンプル値は、10マイクロ秒、12マイクロ秒、14マイクロ秒、184マイクロ秒、16マイクロ秒、及び17マイクロ秒である。この場合、長い減衰時間サンプルは1度しか起こっていないので、184マイクロ秒の減衰時間の増加は一時的イベントによるものである可能性が高い。この場合、プロセッサは、異常なサンプルを単に平均化してもよいし、異常なサンプルを全て無視してもよい。一方、減衰時間のサンプルが、10マイクロ秒、180マイクロ秒、192マイクロ秒、188マイクロ秒、174マイクロ秒、190マイクロ秒である場合、6つの減衰時間サンプルのうち5つが長い減衰時間を示すという事実は、まず間違いなく、ユーザの指が静電容量感知式ボタンの近くにあることを示している。] 図2A [0027] 図3は、各ボタンに対して複数の連続減衰時間サンプルを利用する静電容量感知式ボタンのオン/オフ状態を判定するための先行技術によるスキームの一例を示す。図3の例において、曲線部302—304は、複数の減衰サンプリング周期における、ボタン202に関連付けられた電圧減衰を表してもよい。曲線部306—308は、複数の減衰サンプル周期における、別のボタン204と関連付けられた電圧減衰を表し、曲線部310—312は、複数の減衰サンプリング周期における、別のボタン206と関連付けられた電圧減衰を表してもよい。] 図3 [0028] 減衰時間サンプル322−324は、ボタン202のオン/オフ状態を判定するために連続的に取得され平均化されてもよい。そして、プロセスは、ボタン204及びボタン206に関してラウンドロビン方式で継続する。例えば、ボタン202のオン/オフ状態が判定されてから、ボタン204のオン/オフ状態を判定するために、減衰時間サンプル326−328を連続的に取得して平均化してもよい。ボタン204のオン/オフ状態が判定されてから、ボタン206のオン/オフ状態を判定するために、減衰時間サンプル330−332を連続的に取得して平均化してもよい。] [0029] しかしながら、静電容量感知式ボタンのオン/オフ状態を判定する先行技術による方法には、欠点がある。図3の例において説明したように、ボタン206のオン/オフ状態は、ボタン202及びボタン204に対する複数の減衰時間サンプルを取得するために必要な時間を含むかなりの時間が経過するまで判定できない可能性がある。よって、図2の例においては、ボタン206のオン/オフ状態を判定する順番が来る前に(ボタン202及び204に対する減衰時間サンプル322、324、326、及び328と関連付けられた)少なくとも4サイクルの減衰時間の判定周期が経過する。図3の例は、2つの減衰時間サンプルだけをボタン毎に測定するが、ボタン毎の減衰時間のサンプル数が大きい方(例えば、ボタン毎に6又は20の減衰時間サンプル)が望ましければ、ボタン206は、そのボタンのオン/オフ状態を判定する順番が来る前に、かなりの時間待機しなければならない可能性がある。電子機器のアプリケーションにおいて、ボタンのオン/オフ状態判定の遅延が、例えば20秒など、ある一定の時間より長い場合、その遅延を、静電容量感知式ユーザインターフェースのユーザが知覚する可能性がある。結果として、ユーザは、当該電子機器を「遅い」又は「反応しない」と認識するかも知れず、使用感に不満を持たれる可能性がある。] 図3 [0030] さらに、任意のボタンに対する複数の減衰時間サンプルを取得している時間とほぼ重なるノイズが存在する場合、そのノイズにより減衰時間の判定精度がかなり影響を受け、その任意のボタンに対する誤検出又は検出漏れ(又は、一般的に間違った状態判定)を起こし易くなる可能性がある。これは、オン/オフ状態の判定を行う前に複数の減衰時間サンプルを取得して平均化する場合であっても当てはまる。例えば、準周期的ノイズが、図3の例の時間trと時間txの間に集中する傾向にある場合、準周期的ノイズは、ボタン202に対して取得した複数の減衰時間サンプルと重なってしまい、ボタン202のオン/オフ状態を判定する前にボタン202に対して複数の減衰時間サンプルを取得し平均化したにも拘わらず、ボタン202に関して、誤検出を起こしてしまう可能性がある。] 図3 [0031] 本発明は、一実施形態において、電子機器における複数の静電容量感知式素子の動作状態を判定する方法に関する。複数の静電容量感知式素子は、少なくとも第1の静電容量感知式素子と第2の静電容量感知式素子とを含む。第1の静電容量感知式素子は、定常状態で動作している前記第1の静電容量感知式素子の動作状態を判定するために利用する、関連した第1の定常数の減衰時間サンプルを有し、第2の静電容量感知式素子は、定常状態で動作している前記第2の静電容量感知式素子の動作状態を判定するために利用する、関連した第2の定常数の減衰時間サンプルを有する。] [0032] 上記方法は、第1の静電容量感知式素子及び第2の静電容量感知式素子に対する第1の複数の減衰時間サンプルをインターリーブ形式で取得する工程であって、第1の複数の減衰時間サンプルのうち第1の静電容量感知式素子に対して取得した最大連続数の減衰時間サンプルは前記第1の定常数の減衰時間サンプルよりも少なく、第1の複数の減衰時間サンプルのうち第2の静電容量感知式素子に対して取得した最大連続数の減衰時間サンプルは前記第2の定常数の減衰時間サンプルよりも少ない工程を有する。] [0033] 上記方法はさらに、第1の複数の減衰時間サンプルのうち第1の静電容量感知式素子に対して取得した減衰時間サンプルを少なくとも用いて第1の静電容量感知式素子の動作状態を判定する工程であって、前記第1の静電容量感知式素子の動作状態は、電子機器の少なくとも1つの機能の動作特性に影響する工程を有する。] [0034] 上述した概要は、本明細書に開示した本発明の多くの実施形態のうちの1つのみに関し、本明細書のクレームによって定義される本発明の範囲を限定することを意図するものではない。本発明のこれらの特徴及び他の特徴を、本発明の詳細な説明及び以下の図と関連して、以下により詳細に説明する。] 図面の簡単な説明 [0035] 本発明は、添付の図面において、限定的ではなく例示的に示されるものであり、図面において同様の参照符号は同様の素子に関する。 図1Aは、静電容量感知式ボタンの上面概略図である。] 図1A [0036] 図1Bは、静電容量感知式ボタンの断面図である。 図2Aは、代表的な静電容量感知式ユーザインターフェースシステムの例示的状態判定回路の概略図である。 図2Bは、図2Aの例において図示した例示的判定回路の動作に関する例示的信号の概略図である。 図2Cは、任意のボタンのオン/オフ状態を判定するための減衰時間サンプルの使用を図示する。 図3は、各ボタンに対する複数の連続する減衰時間サンプルを利用する静電容量感知式ボタンのオン/オフ状態を判定するための先行技術によるスキームの一例を図示する。 図4は、本発明の実施形態による、一組のボタンと関連付けられた複数の回転式配列を示す。 図5は、本発明の1つ以上の実施形態に関する、静電容量感知式素子(例えば、ボタン)の減衰時間サンプリングスキームを図示する。 図6は、本発明の1つ以上の実施形態に関する、減衰時間サンプルを平均化するためにS(複数、例えば32)個の減衰時間サンプルを利用してN(複数、例えば3)個の静電容量感知式素子の状態を判定する方法のフローチャートを図示する。 図7は、本発明の1つ以上の実施形態に関する、2つのボタンに関連付けられた2つの回転式配列の例を図示する。 図8は、本発明の1つ以上の実施形態に関する、2つのボタンに関連付けられた2つの回転式配列の例を図示する。 図9は、本発明の一実施形態による、任意のサンプリング周期における初期化時の遅延を減少させつつオン/オフ状態を判定する工程を図示する。 図10は、本発明の一実施形態による、2つのボタン1002B及び1004Bに関連付けられた2つの回転式配列の例を図示する。] 図10 図1B 図2A 図2B 図2C 図3 図4 図5 図6 図7 実施例 [0037] ここで、添付の図面に示した、そのいくつかの実施形態を参照して、本発明を詳細に説明する。以下の説明において、本発明を完全に理解してもらうために数多くの具体的な詳細を記載する。しかしながら、当業者には、これらの具体的詳細が部分的に又は完全になくとも本発明を実行可能であることは明らかである。他の場合においては、本発明を不必要に不明瞭なものにしないために、周知の処理ステップ及び/又は構造は、詳細には述べない。] [0038] 方法及び技術を含む様々な実施形態を以下に述べる。なお、本発明は、発明的技術の実施形態を実行するためのコンピュータで読取可能な指令が記憶されるコンピュータで読取可能な媒体を含む製品を包括してもよいことを覚えておくべきである。コンピュータで読取可能な媒体には、例えば、半導体媒体、磁気媒体、光磁気媒体、又は他の形式の、コンピュータ可読コードを記憶するためのコンピュータ可読取媒体を含んでもよい。さらに、本発明は、本発明の実施形態を実現するための装置も包含する。そのような装置には、本発明の実施形態に関する動作を実行するための専用及び/又はプログラム可能な回路を含んでもよい。そのような装置の例としては、汎用コンピュータ及び/又は適切にプログラムされた専用計算装置が挙げられ、本発明の実施形態に関する様々な動作に適したコンピュータ/計算装置や専用/プログラム可能な回路の組み合わせであってもよい。] [0039] 本発明の実施形態は、静電容量感知式ユーザインターフェースにおける複数の静電容量感知式ボタンの動作状態(オン/オフ状態など)を判定するための改善された方法及び装置に関する。ボタンの動作状態は、電子機器の1つ以上の機能に関する動作特性(ボタンの押下により携帯電話の「音量アップ」機能を起動させたり、ダイヤルした数字を発生させたりすることなど)に影響するため、ボタンの動作状態を判定する装置及びプロセスを改善することにより、より正確でよりタイミングのよい機能の起動を提供され、ユーザ体験の改善につながる。] [0040] 一実施形態において、静電容量感知式ボタンは、各ボタンが任意のサンプリング周期中に一度サンプリングされるようなラウンドロビン形式でサンプリングされる。全てのボタンをサンプルした後、新しいサンプリング周期が始まり、全てのボタンが、再度ラウンドロビン形式でサンプリングされる。各ボタンは、新しいサンプリング周期中に一度サンプリングされる。これらの周期は次々に起こり、複数の静電容量感知式ボタンに対するオン/オフ状態のデータサンプル(例えば、減衰時間サンプル又は充電時間サンプル)を、インターリーブ形式で更新する。以下の説明において実施形態の記載を容易にするために、減衰時間サンプルについて言及するが、1つ以上の実施形態においては、動作状態を判定するために他の形式のデータサンプルを利用してもよい。] [0041] 本明細書において、インターリーブするとは、減衰時間サンプルを任意の1サンプリング周期中に全てのボタンについて取得することを示す。従って、任意の1サンプリング周期中に必要な減衰時間サンプル全てを連続して取得するボタンは1つもない。例えば、定常動作中における減衰時間の平均を計算するため、アルゴリズムが12の減衰時間サンプル必要とする場合に、本発明の実施形態では、任意の1サンプリング周期中に全てのボタンが1つの減衰時間サンプルを取得するように、減衰時間のサンプリングがインターリーブされてもよい。全てのボタンは、12周期で必要な全12減衰時間サンプルを取得する。必要な全減衰時間サンプルが取得されると、定常状態に入り、最新の12の減衰時間サンプルの移動ウィンドウは、平均を計算しボタンの動作状態を判定する目的で、保持される。] [0042] 他の例として、本発明の実施形態は、任意の1サンプリング周期中に、ボタン全てが減衰時間サンプルを2つだけ取得するように減衰時間サンプリングをインターリーブしてもよい。全てのボタンは、6周期で必要な全12減衰時間サンプルを取得する。] [0043] 上述したように、本発明の実施形態では、任意のボタンに対する全ての定常状態の減衰時間サンプルが、他のボタンに対する減衰時間サンプルが取得されるよりも前に、連続的に取得されることがないという点で先行技術とは異なる。例えば、A、B、Cの3つのボタンがあり、各ボタンが12の減衰時間サンプルを必要とする場合(すなわち、減衰時間サンプルの定常数は12)、先行技術では、ボタンAに対する12の減衰時間サンプルを、ボタンBに対する減衰時間サンプルを取得する前に取得してもよい。一方、本発明の実施形態では、ボタンA、B、Cのそれぞれが、周期1において1つの減衰時間サンプルを取得可能であり、周期2において、ボタンA、B、Cのそれぞれが他の減衰時間サンプルを取得可能である。] [0044] 各ボタンに対して連続して一度に全ての減衰時間サンプルを取得する代りに、複数のボタンの間で減衰時間サンプリングをインターリーブすることで、一時的なノイズの効果を複数のボタンに、より均等に分散させることができる。例えば、複数の減衰時間サンプルに影響を及ぼす一時的ノイズが存在する場合、複数のボタンの間で減衰時間のサンプリングをインターリーブすることで、ある単一のボタンが大きく影響される代りに、一時的ノイズの効果を複数のボタンに分散させることができる。上記の例を参照すると、一時的ノイズが3つの減衰時間サンプルに影響する場合、先行技術では、ボタンAが、連続して取得した減衰時間サンプルのうちの3つにおいて一時的ノイズのエラーが発生する。一方、本発明の実施形態では、サンプルを複数のボタンの間でインターリーブすることにより、1つのサンプリング周期おける3つのボタンA、B、Cの間に一時的時間エラーを分散させることで、任意の単一のボタンの精度に大きな影響を及ぼすことを避けている。] [0045] 一実施形態において、各ボタンの減衰時間サンプルは、値の回転式配列において記録される。新しい減衰時間サンプル(又は、更新された減衰時間サンプル)を取得して任意の回転式配列に入力した場合、最も古い減衰時間サンプル(又は、以前の減衰時間サンプル)を回転式配列から破棄するような先入れ先出し形式で減衰時間サンプルを取得する。よって、任意のボタンの回転式配列は、そのボタンに対する最新の減衰時間サンプル組を記録し、定常動作の間、定常数の最新の減衰時間サンプルを保持する。これらの最新の減衰時間サンプルは、その後、一時的ノイズの効果を改善するために統計的に処理(例えば、平均化)される。計算された減衰時間サンプルの平均は、その後、ボタンのオン/オフ状態を判定するために、当該ボタンに対する閾特徴的時間tTMと比較される。] [0046] 一実施形態においては、平均化の計算は、回転式配列が完全に満たされるまで始まらない。つまり、静電容量感知式ユーザインターフェースは、必要定常数の減衰時間サンプルが、任意のボタンについて取得されるまで、当該任意のボタンに対するオン/オフ状態を出力しない。この手法により、減衰時間サンプルに影響する一時的なエラーがオン/オフ状態の判定に大きく影響することを確実になくすことができる。この手法のもとでは、複数のボタンに関連付けられた複数の回転式配列がラウンドロビン形式で満たされていく初期化の期間に、オン/オフ状態のデータが出力されない。閾特徴的時間tTMとの比較を容易にするために、任意のボタンに対する回転式配列が満たされてから、平均化の計算を行い、平均的時間減衰サンプル値を出力してもよい。比較の結果、その任意のボタンのオン/オフ状態が判定される。] [0047] ボタンA、B、Cのそれぞれが、12の要素からなる回転式配列を有する上記の例に関して、ボタンAに対する平均の計算は、ボタンAに関連付けられた回転式配列が12の減衰時間サンプルで満たされた後に行ってもよい。] [0048] ユーザの観点から言えば、上記手法では、初期化の際にユーザの指の位置に関係なくいかなるオン/オフ状態のデータも生成されないため、結果としてその期間が遅延と知覚される可能性がある。しかしながら、そのような初期化時の遅延は1度しか起こらない。任意のボタンに対する回転式配列が、実際に取得した減衰時間サンプルで満たされてから(動作の定常状態に入った時点で)、新しい減衰時間サンプルが、回転式配列中の最も古い減衰時間サンプルと取って代わり、任意のボタンに対する回転式配列を更新し、更新された回転式配列の値を用いて平均化の計算を直ちに行ってもよい。] [0049] 一実施形態において、減衰時間サンプルを、ボタン毎に取得しながら、平均値を計算することによって、初期化の遅延を減少させることができる。例えば、ボタンAに対する減衰時間サンプルを7つだけ実際に取得していた場合、一実施形態においては、12全ての減衰時間サンプルが取得されるのを待つことなく、入手可能な実際に取得済みの7つの減衰時間サンプルに基づいて平均的減衰時間の値の計算に進むことが可能である。実際に取得した減衰時間サンプルが7つだけに基づいた平均の計算は、12の減衰時間によりもエラーを抑制する効果が減少するかもしれないが、初期化時の遅延を短くすることはできる。] [0050] 本明細書の例では、サンプリング周期毎に各ボタンに対して減衰時間を1つだけを取得するシナリオを述べるが、任意のサンプリング周期において各ボタンに対して複数の減衰時間サンプルを取得可能である。例えば、任意のボタンに対する2つ又は3つの連続した減衰時間サンプルを、次のボタンに対して減衰時間サンプルを取得する前に取得してもよい。つまり、先行技術では、あるボタンに対する減衰時間サンプルの全てを連続して取得してから次のボタンに対する減衰時間サンプルを取得しなければならなかったが、本発明の実施形態では、1サンプリング周期中にボタン毎に要求される定常状態の減衰時間サンプルの部分集合(1、2、又はそれ以上でもよい)だけを取得すればよい。すなわち、サンプリング周期毎にボタン毎に1つの減衰時間サンプルのインターリーブに限定されない。サンプリング周期毎にボタン毎にN個の減衰時間サンプルを得ることができる。ここで、Nは、回転式配列が完全に満たされている時の平均の計算をするために利用される減衰時間サンプルの定常数よりも少ない整数である。] [0051] 本発明の特徴及び効果は、以下の図面及び記載内容を参照することでより良く理解することができる。] [0052] 図4は、本発明の実施形態に関する、ボタン402B、404B及び406Bとそれぞれ関連付けられた複数の回転式配列402A、404A及び406Aを示す。配列は、ボタンに対する減衰時間サンプルを記憶するため利用されるデータ構造の一例に過ぎないが、図4に示したコンセプトは、本発明の実施形態に関するいくつかポイントを理解するのに役立つ。] 図4 [0053] 図4の例において、エラーを低減する目的のために8つの減衰時間サンプルを利用しているものと仮定する。各ボタンに対して、8つの減衰時間サンプルを処理してエラー減減衰時間サンプルを生成する。例えば、1つ以上の減衰時間サンプルに影響を及ぼす一時的な状態の存在のために起こる可能性のあるエラーを低減するために、8つの減衰時間サンプルを平均化してもよい。] 図4 [0054] 図4に見られるように、回転式配列402A、404A、及び406Aのそれぞれは、8つの配列構成要素を有し、各配列構成要素は、減衰時間サンプルを記憶するために利用されている。図4の例において、回転式配列402A、404A、及び406Aのそれぞれは、システムの初期化以降(各回転式配列において4箇所の影の部分によって示される)4つの減衰時間サンプルを取得している。なお、本発明の実施形態は、先行技術とは異なり、(ボタン402Bと関連付けられた)回転式配列402Aが減衰時間サンプルで満たされるのを待って、他のボタンに対する減衰時間サンプルを取得するわけではないことに留意すべきである。また、複数のボタンに対する減衰時間サンプル(ボタン402B、404B、及び406Bに対する連続した減衰時間サンプル410、412、及び414など)を、周期的に起こる各周期のうち、任意のサンプル周期416中に取得するように、減衰時間サンプルの取得はインターリーブされる。次の周期においては、例えば、あと3つの減衰時間サンプルを3つのボタンに対して取得する等である。] 図4 [0055] 図5は、本発明の1つ以上の実施形態に関する、静電容量感知式素子(例えばボタン)の減衰時間サンプリングスキームを図示する。1つ以上の実施形態において、プロセッサ/コントローラは、複数のボタンに対する減衰時間サンプリングをインターリーブしてもよい。システムノイズの効果が、特定のボタン又はいくつかのボタンに集中することを防止するために、複数のボタンに関連付けられた減衰時間サンプルを、任意のサンプリング周期において周期的に取得してもよい。1つ以上の実施形態において、ノイズの効果をさらに低減させるために減衰時間サンプルを取得するシークエンスを無作為に行ってもよい。] 図5 [0056] 図5の例において説明したように、曲線502と508は、第1のボタンB1に関連付けられた電圧減衰を表してもよく、曲線504と510は、第2のボタンB1に関連付けられ、曲線506と512は、第3のボタンB3に関連付けられていてもよい。従って、減衰時間サンプル522、524、及び526は、それぞれ、第1のボタン、第2のボタン、及び第3のボタンと関連付けられてもよく、周期1又は第1のサンプリング周期の間に順次取得される。さらに、減衰時間サンプル528、530、及び532は、それぞれ、第1のボタン、第2のボタン、及び第3のボタンと関連付けられてもよく、周期2又は第2のサンプリング周期の間に順次取得される。] 図5 [0057] 説明したように、減衰時間サンプルは、特定のボタンに関連付けられた電圧が、ボタンプリチャージ状態(例えば、供給電圧VDDの電圧レベル程度)から閾値電圧VTHまで減衰する時間を表してもよい。1つ以上の実施形態において、減衰時間サンプルは、特定のボタンに関連付けられた電圧が初期レベルから閾値まで増加する時間を表してもよい。] [0058] 図5の例から理解できるように、3つのボタンに対する減衰時間サンプルは、周期的かつインターリーブ形式で取得する。1つ以上の実施形態において、減衰時間サンプルは、上述したように無作為のシークエンスで取得してもよい。ボタンに対する最新の減衰時間サンプルが最も古い減衰時間サンプルに取って代わる周期が、無限に続いてもよい。] 図5 [0059] 図5の例から理解できるように、時間trと時間t1の間に一時的ノイズが起こったとしても、減衰時間サンプリングにおける一時的ノイズの効果は、任意の単一のボタンに大きな影響を与える代りに、3つのボタンで分散可能である。] 図5 [0060] 図6は、本発明の1つ以上の実施形態に関する、減衰時間サンプルの平均化にS(複数、例えば32)個の減衰時間サンプルを利用してN(複数、例えば3)個の静電容量感知式素子の状態を判定する方法のフローチャートを図示する。この方法は、図2Aの例において示したユーザインターフェース200と同様の構成を含むユーザインターフェースシステムにおいて利用可能である。] 図2A 図6 [0061] 図6の例において、ボタンに対する必要な減衰時間サンプルが全て取得されるまでオン/オフ状態のデータを出力しないと仮定する。よって、S=32(つまり、減衰時間サンプルの平均化のために32個の減衰時間サンプルがボタン毎に要求される)場合、そのボタンに対するオン/オフ状態のデータは、少なくとも32個の減衰時間サンプル×感知すべきボタンの数の取得に相当する期間後でなければ出力されない。本明細書における後段では、必要な減衰時間サンプルの部分集合だけしか入手でない場合でも、ボタンに対するオン/オフ状態のデータが生成される、他のスキームについて述べる。] 図6 [0062] 図6の方法は、ユーザインターフェースシステムのプロセッサ/コントローラが、減衰時間サンプルの数を、例えばSと設定するステップ602からスタートする。上述したように、サンプリング周期のサイクル数Sは、一時的ノイズの影響を低減するために減衰時間サンプルの平均化のために利用される減衰時間サンプルの数を表す。] 図6 [0063] この例では、1つのサンプリング周期においてボタン毎に減衰時間サンプルを1つ取得すると仮定する。よって、ボタンに対する必要な減衰時間サンプルの全ての取得に、Sサイクルの周期が必要となる。例えば、減衰時間サンプルの平均化に、ボタン1に対して32の減衰時間サンプルが必要で、1サンプリング周期において1つの減衰時間サンプルが取得される場合、ボタン1が、必要な32の減衰時間サンプルの全てを取得するには、32サイクルのサンプリング周期が必要となる。] [0064] サンプリング周期を記録するために、カウンタcを利用してもよい。ステップ602において、プロセッサ/コントローラは、第1の周期を実行する際、周期カウンタ「c」を0と設定してもよい。] [0065] ステップ606—610において、ユーザインターフェースシステムは、1サンプリング周期中にタイマ/カウンタを利用して、各ボタンに対する減衰時間サンプルを1つ取得してもよい。] [0066] 1サンプリング周期において(例えば、周期0又は第1のサイクリング周期)1つの減衰時間サンプルが、ボタン毎に取得される。例えば、ステップ606において、タイマ/カウンタは、ボタン0、すなわち、第1のボタンに対する減衰時間サンプルt(0、c)をカウンタ「c」が記録するサンプリング周期において取得してもよい。ステップ608において、タイマ/カウンタは、ボタン1、すなわち、第2のボタンに対する減衰時間サンプルt(1、c)をカウンタ「c」が記録するサンプリング周期において取得してもよい。ステップ610において、タイマ/カウンタは、ボタンN−1、すなわち、最後のボタン(例えば、ボタン2又は第3のボタン)に対する減衰時間サンプルt(N−1、c)をカウンタ「c」が記録するサンプリング周期において取得してもよい。従って、ステップ604—610が行われると、インターリーブ形式で、全てのボタンが1つの減衰時間サンプルを取得することになる。] [0067] ステップ612において、プロセッサ/コントローラは、次のサンプリング周期の準備としてサンプル/サイクルカウンタのsを1だけ増加させる。] [0068] ステップ614において、プロセッサ/コントローラは、全てのサンプリング周期が完了したかどうかを判定してもよい。完了していなければ、次の周期においてボタン毎に別の減衰時間サンプルを取得するために、制御をステップ604に戻してもよい。全てのサンプリング周期が完了した場合は、制御をステップ616に移行させてもよい。] [0069] ステップ616において、プロセッサ/コントローラは、ボタン0からN−1にそれぞれ関連付けられたエラー低減減衰時間サンプルtm(0)からtm(N−1)の組を取得するために、取得した減衰時間サンプル、すなわち、減衰時間サンプルt(0、0)からt(N−1、S−1)を全て処理してもよい。1つ以上の実施形態において、各ボタンに対するエラー低減減衰時間サンプルを取得するために、ステップ616は、各ボタンに対する減衰時間サンプルを平均化することにより行われてもよい。処理により、1つ以上の減衰時間サンプルに影響を及ぼす可能性のある一時的ノイズなどのエラーの効果が低減される。] [0070] ステップ618において、プロセッサ/コントローラは、全てのボタン0からN−1までのオン/オフ状態を判定するために、ステップ616で得られたエラー低減減衰時間サンプルtm(0)からtm(N−1)を利用してもよい。例えば、任意のボタンのエラー低減減衰時間サンプルを、そのボタンの状態を「ON」又は「OFF」のどちらと見なすべきか判定するために、閾値時間tTHと比較してもよい。] [0071] 一実施形態においては、あるボタンに対する全ての必要な減衰時間サンプルを取得した時に、ステップ616及び618をそのボタンについて行ってもよい。つまり、オン/オフ状態の判定が行われる前に、全てのボタンが必要な減衰時間サンプルを取得するのを待つ必要がない。] [0072] 一実施形態に関して、図6で、減衰時間サンプルに対するインターリーブの一例を示しているが、場合によっては、別の方法がより現実的及び/又は望ましいことがある。図6では、入手可能な減衰時間サンプルがないシステムの初期化から、必要な減衰時間サンプルの全てが任意のボタンに対して取得されるまで、そのボタンに対するオン/オフ状態を(ステップ618において)判定しない。よって、S=32(つまり、減衰時間サンプルの平均化のために、32個の減衰時間サンプルがボタン毎に要求される)かつ、1サンプリング周期においてボタン毎に1つの減衰時間サンプルを取得する場合、システムの初期化から、そのボタンに対するオン/オフ状態を判定するまでに32サイクルのサンプリング周期が必要となる。] 図6 [0073] この状態を、2つのボタン702Bと704Bとに関連付けられた2つの回転式配列702Aと704Aが図示された図7に描写する。図7においては、両方の配列内の合計64構成要素全てが満たされてからオン/オフ状態が判定される。よって、システムの初期化から始まって、1サンプリング周期においてボタン702Bに対して減衰時間サンプルを1つだけ取得する場合、ボタン702Bに対してエラー低減減衰時間サンプルを得る前に、及び、ボタン702Bに対してオン/オフ状態の判定が成される前に、32サイクルのサンプリング周期が行われる必要がある。] 図7 [0074] 図6の変形では、全ての必要な減衰時間サンプルがまだ取得されていなくても、エラー低減減衰時間サンプル(その後、そのボタンのオン/オフ状態を判定するために利用される)を得るために、取得した各ボタンに対する減衰時間サンプルを処理することを含んでもよい。例えば、S=32(つまり、減衰時間サンプルの平均化のために、1つのボタンに対して32の減衰時間サンプルが要求される)かつ、1サンプリング周期においてボタン毎に1つの減衰時間サンプルを取得する場合を考える。さらに、システムの初期化の後に、サンプリング周期が4サイクルだけ起きた場合を考える。] 図6 [0075] ボタン1に対するエラー低減減衰時間サンプル(このエラー低減減衰時間サンプルは、ボタン1のオン/オフ状態を判定するために用いられる)を計算する前に、ボタン1に対する32の必要な減衰時間サンプルを得るための32サイクルの周期を待つ代りに、4サイクルの周期にわたる減衰時間サンプルを平均化してボタン1に対するエラー低減減衰時間サンプルを計算し、結果として得られたエラー低減減衰時間サンプルを用いてボタン1のオン/オフ状態を判定することが可能である。この場合、32サイクルのサンプリング周期が起こるのを待たずにオン/オフ状態の判定を行うので、初期化時の遅延は低減される。平均化が、32全ての減衰データサンプルではなく、4つの減衰データサンプルのみで行われる(そのため、利用可能な4つの減衰データサンプルのうちの何れかにおけるエラーは、オン/オフ状態の判定により大きな影響を与える)ため、エラー低減の効果が限定的とはいえ、応答性と正確さのトレードオフは許容可能であり、場合によっては、初期化の間に関しては、望ましい可能性さえある。] [0076] この状態は、2つのボタン802Bと804Bとに関連付けられた2つの回転式配列802Aと804Aが図示された図8に描写されている。図8では、全ての配列構成要素がまだ満たされていない場合でも、各サンプリング周期後にオン/オフ状態の判定が起こる。これは、例えば、取得したサンプル数にわたる減衰サンプル時間を平均化することで行ってもよい。よって、システム初期化以降、オン/オフ状態の判定は、各サンプリング周期後に起こってもよい。図8では、4つの減衰サンプル時間が、4サイクルの周期にわたって平均化され、その後、ボタンのオン/オフ状態を判定するために、エラーを低減した減衰サンプル時間を閾値時間tTHと比較する。] 図8 [0077] 図9は、本発明の一実施形態に関する、任意のサンプリング周期における初期化時の遅延を低減させつつオン/オフ状態を判定する手順を図示する。ステップ902において、減衰時間サンプルを1つのボタンに対して取得する。ステップ904では、エラー低減減衰時間サンプル(例えば、平均)をそのボタンに対して計算する。なお、ステップ904では、エラー低減減衰時間サンプルの計算を行う前に回転式配列(例えば、図8の配列802A)全体を満たす必要はない。ステップ906では、ステップ904で計算したエラー低減減衰時間サンプルを用いて、オン/オフ状態の判定を、そのボタンに対して行う。ステップ908では、減衰時間サンプリングが全てのボタンに対して行われたかどうかを確認する。行われていない場合は、手順は、ステップ902に戻って、次のボタンに対する減衰時間サンプルを取得し、全てのボタンに対して減衰時間サンプリングが行われるまで、同様の手順が実行される。図9の処理全体は、周期的に次々起こる。] 図8 図9 [0078] 図6を他の形式に変形可能である。例えば、各ボタンと関連付けられた回転式配列を、第1の減衰データサンプルで満たし、即エラー低減減衰時間サンプル値を計算することが可能である。次のサンプリング周期において、新しい減衰時間サンプルを取得するので、その新規減衰時間サンプルを配列の一端に挿入してもよく、配列の他端から既存の減衰時間サンプルを取り除いてもよい。また、この手法には、応答性とエラー低減の間のトレードオフも含まれるので、応答性の改善により、トレードオフが許容可能、あるいは、場合によっては、望ましくさえなる可能性がある。回転式配列は、次第に実際の減衰時間サンプルで満たされるため、時間を経ることでオン/オフ判定のプロセスがより正確なものとなる。] 図6 [0079] また、例えば、配列が押された状態と押されていない状態のどちらにも重み付けされないように、配列を、第1の実際のサンプル取得に先立って押されたボタンと押されていないボタンの間の予測された平均を示す値で予め満たしてもよい。] [0080] ここまでの例では、インターリーブ形式で回転式配列を減衰時間サンプルで満たすことや、ボタンに対するオン/オフ状態データの生成における初期化時の遅延を減少させるための様々な方法について焦点を当ててきた。回転式配列が満たされると、サンプリング周期において取得した最新の減衰時間サンプルと、最も古い減衰時間サンプル値を置換するために先入れ先出し方式を利用してもよい。] [0081] 図10は、2つのボタン1002Bと1004Bに関連付けられた2つの例示的回転式配列1002Aと1004Aを表す。図10において、現行のサンプリング周期(例えば、初期化から暫くの間減衰時間サンプリングが起こった状態)の前に、回転式配列1002Aと1004Aは満たされている。図示のように、現行の周期において、回転式配列1002Aにおける最も古い減衰時間サンプル1012を新しく取得した減衰時間サンプル1010で置換する。さらに、現行の周期における、回転式配列1004Aにおいて最も古い減衰時間サンプル1022を新規に取得した減衰時間サンプル1020で置換する。結果として、任意のボタンに対する回転式配列は、そのボタンに対する減衰時間サンプルの最新の取得された組を記録するため、最新かつ正確なオン/オフ状態の判定が得られる。] 図10 [0082] 上記から理解できるように、複数の静電容量感知式素子(例えば、静電容量感知式ボタン)に対する減衰時間サンプリングをインターリーブすることで、一時的に誘発されたエラーは、如何なる単一のボタンにも大きな影響を与えることができないので、そのような一時的ノイズの効果をより効果的に低減することができる。] [0083] さらに、全ての減衰時間サンプルが取得されるまで待つ代りに、入手可能な減衰時間サンプルに基づいてエラー低減減衰時間サンプルサンプルを計算することで、初期化時の遅延を最小化できる。このようにして、システムの初期化直後の期間における改善された応答性をユーザは認知可能である。] [0084] また、最新の取得された減衰時間サンプルの組を(各サンプリング周期における最も古い減衰時間サンプルを最も新しい減衰時間サンプルと置換することで)記録するために回転式配列、リスト、リンクされたリスト、又は、他の同様の適当なデータ構造を用いることで、本発明の実施形態において、ボタンに対するオン/オフ状態の判定のために、減衰時間データサンプルの最新の組を利用することが可能となる。単独又は組み合わせて採用されたこれらの改善により、改善された精度及び/又は改善された応答性及び/又は一時的に誘発されたエラー及び/又は誤検出及び検出漏れに対する改善された耐性が得られる。] [0085] 本発明をいくつかの実施形態について説明してきたが、本発明の範囲には、変更、置換、及びその均等物が含まれる。例えば、上記例では、各サンプリング周期において各ボタンに対する1つの減衰時間サンプルを取得することについて述べてきたが、各サンプリング周期において各ボタンに対する2つ以上の減衰時間サンプルを取得することも可能である。他の例として、一時的に誘発されたエラーを低減するための方法として平均化を利用したが、減衰時間サンプルの群において一時的に誘発されたエラーを低減するための他の数学的又は統計学的手法も利用可能である。また、他の例として、エラー低減減衰時間サンプルを利用してボタンのオン/オフ状態を判定しているが、低減された減衰時間サンプルから2つ以上の動作状態(例えば、単純なON又はOFF以上)を計算又は確認することも可能である。例えば、複数の閾値を利用する場合、算出したエラー低減減衰時間サンプルに基づいて様々な動作状態又はボタンの状態を判定することもできる。] [0086] なお、本発明の方法及び装置を実行する多くの代替的方法があることも留意しなければならない。さらに、本発明の実施形態は、他の申請又は異なるボタンメカニズム、例えば、静電容量式ボタンの代りとして誘導式ボタンなどを利用した場合など、他の、または類似した用途に使用可能である。便宜のために、本明細書には要約のセクションが設けられているが、文字数の制限により、読みやすいように書かれており、クレームの範囲を制限するものではない。よって、以下の添付のクレームは、本発明の真の精神及び範囲に含まれるように、そのような変更、置換、及び等価物全てを含むように解釈されることを意図している。]
权利要求:
請求項1 電子機器において、少なくとも第1の静電容量感知式素子と第2の静電容量感知式素子とを含む複数の静電容量感知式素子の動作状態を判定する方法であって、前記第1の静電容量感知式素子は、定常状態で動作している前記第1の静電容量感知式素子の動作状態を判定するために利用する、関連した第1の定常数の減衰時間サンプルを有し、前記第2の静電容量感知式素子は、前記定常状態で動作している前記第2の静電容量感知式素子の動作状態を判定するために利用する、関連した第2の定常数の減衰時間サンプルを有する方法であって、前記第1の静電容量感知式素子及び前記第2の静電容量感知式素子に対する第1の複数の減衰時間サンプルをインターリーブ形式で取得する工程であって、前記第1の複数の減衰時間サンプルのうち前記第1の静電容量感知式素子に対して取得した最大連続数の減衰時間サンプルは前記第1の定常数の減衰時間サンプルよりも少なく、前記第1の複数の減衰時間サンプルのうち前記第2の静電容量感知式素子に対して取得した最大連続数の減衰時間サンプルは前記第2の定常数の減衰時間サンプルよりも少ない工程と、前記第1の複数の減衰時間サンプルのうち前記第1の静電容量感知式素子に対して取得した減衰時間サンプルを少なくとも用いて前記第1の静電容量感知式素子の前記動作状態を判定する工程であって、前記第1の静電容量感知式素子の前記動作状態は、前記電子機器の少なくとも1つの機能の動作特性に影響する工程と、を有する方法。 請求項2 前記第1の静電容量感知式素子の前記動作状態の前記判定工程は、前記第1の複数の減衰時間サンプルのうち前記第1の静電容量感知式素子に対して取得した前記減衰時間サンプルを少なくとも含めて計算される第1のエラー低減減衰時間サンプルを計算する工程を含む請求項1に記載の方法。 請求項3 前記第1の静電容量感知式素子の前記動作状態の前記判定工程は、前記第1の複数の減衰時間サンプルのうち前記第1の静電容量感知式素子に対して取得した前記減衰時間サンプルの数が、前記第1の定常数の減衰時間サンプル以上になる前に行われる請求項1に記載の方法。 請求項4 前記第1の静電容量感知式素子の前記動作状態の前記判定工程は、前記第1の複数の減衰時間サンプルのうち前記第1の静電容量感知式素子に対して取得した前記減衰時間サンプルの数が、前記第1の定常数の減衰時間サンプルと少なくとも等しくなった後に行われる請求項1に記載の方法。 請求項5 電子機器において、少なくとも第1の静電容量感知式素子と第2の静電容量感知式素子とを含む複数の静電容量感知式素子の動作状態を判定する方法であって、前記第1の静電容量感知式素子の動作状態は前記第1の静電容量感知式素子に対して取得した第1の定常数の減衰時間サンプルに基づいて判定され、前記第2の静電容量感知式素子の動作状態は前記第2の静電容量感知式素子に対して取得した第2の定常数の減衰時間サンプルに基づいて判定される方法であって、a)第1のサンプリング周期において、前記第1の静電容量感知式素子に対する第1の数の減衰時間サンプル及び前記第2の静電容量感知式素子に対する第2の数の減衰時間サンプルを取得する工程であって、前記第1の数の減衰時間サンプルは前記第1の定常数の減衰時間サンプルより少なく、前記第2の数の減衰時間サンプルは前記第2の定常数の減衰時間サンプルよりも少ない工程と、b)第2のサンプリング周期において、前記第1の静電容量感知式素子に対する第3の数の減衰時間サンプル及び前記第2の静電容量感知式素子に対する第4の数の減衰時間サンプルを取得する工程であって、前記第3の数の減衰時間サンプルは前記第1の定常数の減衰時間サンプルより少なく、前記第4の数の減衰時間サンプルは前記第2の定常数の減衰時間サンプルよりも少ない工程と、c)前記第1の数の減衰時間サンプル及び前記第3の数の減衰時間サンプルにおいて取得した減衰時間サンプルに少なくとも基づいて、第1のエラー低減減衰時間サンプル値を計算する工程と、d)前記第1のエラー低減減衰時間サンプルに基づいて前記第1の静電容量感知式素子の前記動作状態を判定する工程であって、前記第1の静電容量感知式素子の前記動作状態が、前記電子機器の少なくとも1つの機能の動作特性に影響し、前記工程c)及びd)が、前記第1の静電容量感知式素子に対して実際に取得した減衰時間サンプルの数が前記第1の定常数の減衰時間サンプルと少なくとも等しくなった後にのみ行われる工程と、を有する方法。 請求項6 前記第1のエラー低減減衰時間サンプルの前記計算工程は、前記第1の数の減衰時間サンプル及び前記第2の数の減衰時間サンプルにおいて取得した前記減衰時間サンプルを少なくとも計算に含めた平均化を行う工程を含む請求項5に記載の方法。 請求項7 前記第1の数の減衰時間サンプルは1つである請求項5に記載の方法。 請求項8 前記第2の数の減衰時間サンプルは1つである請求項7に記載の方法。 請求項9 前記静電容量感知式素子に対して実際に取得した前記減衰時間サンプルは回転式配列において記録され、各サンプリング周期において前記回転式配列に記憶された少なくとも1つの古い減衰時間サンプルを前記第1の静電容量感知式素子に対して新しく取得した少なくとも1つの減衰時間サンプルで置換する請求項5に記載の方法。 請求項10 前記電子機器は、携帯電話であり、前記第1の静電容量感知式素子は、前記携帯電話にボタンを構成する請求項5に記載の方法。 請求項11 前記動作状態は、オン/オフ状態を表す請求項5に記載の方法。 請求項12 電子機器において、少なくとも第1の静電容量感知式素子と第2の静電容量感知式素子とを含む複数の容量感知式素子の動作状態を判定する方法であって、前記第1の静電容量感知式素子は、定常状態で動作している前記第1の静電容量感知式素子の動作状態を判定するために利用する、関連した第1の定常数の減衰時間サンプルを有し、前記第2の静電容量感知式素子は、前記定常状態で動作している前記第2の静電容量感知式素子の動作状態を判定するために利用する、関連した第2の定常数の減衰時間サンプルを有する方法であって、 a)第1のサンプリング周期において、前記第1の静電容量感知式素子に対する第1の数の減衰時間サンプル及び前記第2の静電容量感知式素子に対する第2の数の減衰時間サンプルを取得する工程であって、前記第1の数の減衰時間サンプルは前記第1の定常数の減衰時間サンプルより少なく、前記第2の数の減衰時間サンプルは前記第2の定常数の減衰時間サンプルよりも少ない工程と、b)第2のサンプリング周期において、前記第1の静電容量感知式素子に対する第3の数の減衰時間サンプル及び前記第2の静電容量感知式素子に対する第4の数の減衰時間サンプルを取得する工程であって、前記第3の数の減衰時間サンプルは前記第1の定常数の減衰時間サンプルより少なく、前記第4の数の減衰時間サンプルは前記第2の定常数の減衰時間サンプルよりも少ない工程と、c)前記第1の数の減衰時間サンプル及び前記第3の数の減衰時間サンプルにおいて取得した減衰時間サンプルに少なくとも基づいて、第1のエラー低減減衰時間サンプル値を計算する工程と、d)前記第1のエラー低減減衰時間サンプルに基づいて前記第1の静電容量感知式素子の前記動作状態を判定する工程であって、前記第1の静電容量感知式素子の前記動作状態は、前記電子機器の少なくとも1つの機能の動作特性に影響する工程と、を有する方法。 請求項13 前記第1のエラー低減減衰時間サンプルの前記計算工程は、前記第1の数の減衰時間サンプル及び前記第2の数の減衰時間サンプルにおいて取得した前記減衰時間サンプルを少なくとも計算に含めた平均化を行う工程を含む請求項12に記載の方法。 請求項14 前記第1の数の減衰時間サンプルは1つである請求項12に記載の方法。 請求項15 前記第2の数の減衰時間サンプルは1つである請求項14に記載の方法。 請求項16 少なくとも1サイクルの追加的サンプリング周期において前記第1の静電容量感知式素子に対する減衰時間サンプルを得る工程をさらに含み、前記工程c)及びd)は、前記第1の静電容量感知式素子に対して実際に取得した減衰時間サンプルの数が、前記第1の定常数の減衰時間サンプルと少なくとも等しくなった後にのみ行われる請求項12に記載の方法。 請求項17 前記静電容量感知式素子に対して実際に取得した前記減衰時間サンプルは、回転データ構造において記録され、各サンプリング周期において前記回転式配列に記憶された少なくとも1つの古い減衰時間サンプルを前記第1の静電容量感知式素子に対して新しく取得した少なくとも1つの減衰時間サンプルで置換する請求項12に記載の方法。 請求項18 前記電子機器は携帯電話であり、前記第1の静電容量感知式素子は前記携帯電話のボタンを実現する請求項12に記載の方法。 請求項19 前記工程c)及びd)は、前記第1の静電容量感知式素子に対して実際に取得した減衰時間サンプルの数が前記第1の定常数の減衰時間サンプルと等しくなる前にも行われる請求項12に記載の方法。 請求項20 前記動作状態がオン/オフ状態を表す請求項12に記載の方法。
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同族专利:
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